デキル人が部下育成に失敗する3つの理由


ご自身が仕事がデキるのに、部下がついてこない人は、

 

1 自分がデキるからデキない人が理解できない
(出来ない理由も考えない。興味がない)

2 自分にも他人にも完璧を求める

白黒つけないと気が済まない(グレーが嫌い)

こういう方が多いのです。

 

ではどうしてそうなってしまうのでしょうか?

 

それは厳しすぎる「親」に育てられたためが大半です。過去の私がまさしくそうでした。勉強も身の回りのことも出来て当たり前。出来てないことばかり指摘されたり、叱責や、暴力を受ける環境で育ったため です。

 

 

「自分は親にとってなんでも出来ていないと大切な存在にはなれない。良い子にしていないと愛されないと感じ、顔色を伺いながら育ったためです。

 

 

自己否定が強くなり、自分は、目いっぱい頑張るの毎日で、『のほほん』としている他人が「なんでそんなぼーっとしてるねん!」とムカつき、許せないのです。

 

 

そして『出来てるでしょアピール』が人一倍強くなります。
自分の頑張りをわかってもらえないと、やってられないからです。

 

 

ここで、自己否定と対極の自己承認力の話をさせてください。

 

自己承認力とは、自分を褒めて、認める力。
どん底に陥っても「この私が乗り越えられないわけがない!」と、自分の力を信じ、創意工夫を凝らし続ける力。

「自分なら絶対デキる!」と思える雑草魂。這い上がる力です。

 

 

自己承認力が低い人(=自己否定が強い人は、自分はもちろん、他者、部下も褒められません。労いの言葉も浮かびません。過去の私のようにそういう『思考、サイクル』になっているからです。

 

自己承認力が高いか低いかは、おおむね幼少期に形成されます。暴力、叱責はもちろんですが、謙遜、卑下、遠慮しすぎる親に育てられると自己承認力は育ちません。

 

自己承認力が低い親は、例えば
「綾ちゃん可愛くなったねぇ」と、よその人に言われた時、

「とんでもない。そんなおべんちゃら言わんといて」とか、

「綾ちゃん背が伸びたね」と言われた時、

「たいしたことないです。勉強ができなくて困ってます」とか、

 

褒められたり、評価された時、

・跳ね返すことが謙虚である

・調子に乗っていると思われ恥をかきたくない

・褒め言葉を信じてはバカをみる

などと思っているのです。

 

ですが、本当に心の底から褒めてくださる方には心を開き、照れながらも嬉しいのです。

 

その親も、そのように育てられ、それが『普通』として育てられ、連鎖が切れません。 

 

私も過去ヘルプ(部下)に対して、「なんでこんなにデキが悪いねん!」と、不満や叱責ばかりして、人が離れていきました。

 

皆が自分と同じように仕事ができないと気がすまず、そのくせ、自分より目立つと腹が立つのです。

 

今なら、「残業してくれてありがとう!」  「今日の服かわいい!似合ってる!」   「昨日のお客様との会話聴いてたけど、  すごく喜んでらしたね!」と、言えます。

 

 

それが言えるのは、今は、自分が自分のことを認めていて、人を褒めても、「自分が損をする。バカを見る」などと思わない。

 

自己承認力が高まったから です。