
いつもコラムをお読みくださり、ありがとうございます。
自己承認力コンサルタント協会 代表理事の山本まさのです。
私が担当するコラムでは、「自己承認力Ⓡ」に関する項目を中心に皆様の疑問や質問を分かりやすくお伝えしています。
このコラムでは、「自己承認の反対語」について、お伝えします。言葉の意味を知りたい方は、気軽に読んでいただけたらと思います。
「自己承認」の逆とは?— まずは正しく理解しよう
自己承認とは何か?「自己肯定感」との違い
「自己承認」とは、一般的に「自分の存在や価値を認めること」です。よく「自己肯定感」と混同されがちですが、「自己承認」は、自分の長所・短所、成功・失敗などを客観的に受け入れ、自分自身を肯定することです。心理学分野では、自己受容と近い意味で使われることもあります。
具体例: 例えば、仕事でミスをしたとき、「自分はダメだ」と落ち込むのではなく、「この経験から何を学べるか?」と前向きに考えられる人は自己承認力が高いと言えます。
「自己承認」の反対語は自己否定?— その影響と危険性
自己承認の反対語として考えられる言葉には、以下の言葉があります。
自己否定:自分の価値や存在を認めず、否定すること。 自己不信:自分の能力や判断を疑う、自身がつかないこと。
「自分はダメだ」「どうせできない」といったネガティブな思考に陥り、行動の幅が狭まります。これが長期化すると、自信喪失やストレスの増加につながり、結果として心身の健康にも影響を与えることがあります。
具体例: 学生が試験で失敗した際に、「もう勉強しても無駄だ」と思うのではなく、「今回の失敗を次に活かそう」と考えることが自己承認につながります。
「自己承認をしない方がいい?」という誤解
「自己承認をすると成長しない」「甘やかしにつながる」という誤解がありますが、自己承認とは現状に満足することではなく、「今の自分を受け入れつつ、さらに成長しようとする力」です。適切な自己承認があれば、成長のモチベーションも維持しやすくなります。
具体例: アスリートが試合で負けたときに、「今の実力では勝てなかった」と受け入れつつ、「もっと練習して次は勝とう」と前向きに取り組む姿勢が自己承認の一例です。
自己承認を避けたいと思う理由
「甘え」や「怠惰」につながる不安
自己承認を「甘え」や「怠け」と結びつけてしまう人は少なくありません。しかし、自己承認とは「自分の長所・短所、成功・失敗などを客観的に受け入れ、自分自身を肯定すること」です。甘やかすこととは異なり、自分の強みも弱みも受け入れることが成長の第一歩となります。
具体例: 「自分は努力しているのに結果が出ない」と悩む人が、「確かに結果は出ていないが、以前よりも成長している」と自己承認できると、前向きな気持ちで努力を続けられます。
「謙遜」や「控えめ」の美徳との違い
日本の文化では謙遜が美徳とされていますが、過度な謙遜は自己承認を妨げることがあります。自己承認とは、自分の価値を正しく理解し、他者を尊重しながらも自分の存在を肯定することです。
具体例: 上司に「よく頑張ったね」と褒められた際に、「いえいえ、私なんて…」と謙遜するのではなく、「ありがとうございます。努力が報われて嬉しいです」と受け取ることが大切です。
自己承認を否定するとどうなる?
自己否定の連鎖— メンタルへの悪影響
自己否定が続くと、ネガティブな思考が強まり、ストレスや不安を増大させます。また、長期間続くと抑うつ状態に陥る可能性もあります。
人間関係に与える影響—「認められない人」になるリスク
自己承認が低いと、他者からの評価ばかりを気にしてしまい、人間関係が不安定になりがちです。また、他者を認める余裕がなくなり、人間関係がぎくしゃくすることもあります。
仕事や目標達成における影響— モチベーションの低下
自己承認が不足すると、自分の能力を正しく評価できず、新しいチャレンジを避けるようになります。その結果、仕事の成果やキャリアの成長が停滞することもあります。
バランスの取れた自己承認とは?

「ありのままの自分を受け入れる」とはどういうことか?
ありのままを受け入れるとは、「今の自分はこういう状態だ」と冷静に認識することです。「完璧な自分」を求めるのではなく、強みも弱みも認めたうえで前に進むことが大切です。
「過信」と「自己承認」の違い
自己承認と過信は異なります。過信は「自分は完璧だから何もしなくても大丈夫」という思考ですが、自己承認は「自分にはまだ伸びしろがある」と考えながら行動することです。
自己承認をしながら成長する方法
自己承認をしながら成長するためには、「できたことを振り返る」「小さな成功を積み重ねる」「失敗も学びとして受け止める」といった方法が有効です。
自己承認に抵抗がある人のための実践法
「褒める」よりも「労う」から始めよう
自己承認が苦手な人には、「自分を褒める」よりも「労う(ねぎらう)」ことをおすすめします。「今日もよく頑張った」「疲れたね」と自分に声をかけるだけでも効果があります。
具体例: 一日仕事で忙しかったとき、「まだまだ頑張らなければ」と思うのではなく、「今日はよくやった、しっかり休もう」と自分をねぎらうことが大切です。
未来の自分を想像する「自己承認手紙ワーク」
未来の自分に向けて手紙を書くことで、今の自分を客観的に見ることができ、自己承認がしやすくなります。
具体例: 「今のあなたは少し落ち込んでいるかもしれないけど、1年後の私はもっと成長しているよ」と未来の自分からのメッセージを書いてみることで、前向きな気持ちを持ちやすくなります。
自己承認を高めると人生がどう変わるのか?
人生の充実感が増す理由
自己承認ができると、自分の価値を感じやすくなり、日々の充実感が増します。
他者との関係がスムーズになる
自己承認が高まると、他者への承認もできるようになり、人間関係がスムーズになります。
ストレスが減り、前向きな行動が増える
自己承認ができると、他者の評価に左右されにくくなり、ストレスが減り、前向きな行動が増えていきます。
まとめ— 自己承認を適切に活用して、より良い人生を
「自己承認は必要ない?」と考えていた人へのメッセージ
自己承認は、成長や挑戦を支える重要な力です。
今日からできる小さな自己承認の習慣
「労う言葉をかける」「成功体験を振り返る」「未来の自分を想像する」といった習慣を取り入れてみましょう。
自己承認を学び、実践していくために
当協会では、「自己承認力Ⓡ」は、「自己承認」を基盤にして前進する力を強調し、「自分を認め、信じて前に進むチカラ」と定義しています。自己承認力を高めることで、人生の質を向上させ、より充実した毎日を送ることができます。
※「自己承認力Ⓡ」は、当協会の登録商標です。定義やトレーニング方法については、当協会の認定講師・カウンセラー・アドバイザーから学んでいただくことを推奨しております。他サイトや情報について、当協会は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
自己承認力について学びたい場合は、「自己承認力Ⓡファーストステップ」講座をお薦めします。本日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。
