いつもコラムをお読みくださり、ありがとうございます。
自己承認力コンサルタント協会 代表理事の山本まさのです。

今回は、「自己承認欲求が強い女性の特徴と対処法」についてお話しします。
日常生活の中で「もっと認めてほしい」「理解してほしい」と強く願うこと、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?
しかし、それが過度になると、人間関係にストレスを生んでしまうこともあります。

そこで、自己承認力Ⓡの視点から「自己承認欲求が強い女性の対処法」を掘り下げつつ、「特徴とストレスをためないコミュニケーションのコツについてもお伝えします。

「もしかして私も?」と思う方も、「周りにこういう人がいる!」という方も、今日から実践できる対処法を知ることで、人間関係のストレスを減らし、より心地よい関係を築くことができます。

ぜひ最後までご覧ください。

目次
  1. 自己承認欲求が強い女性への対処法
    1. 適度な距離を保つ
    2. ほどよく受け流す
    3. 対等な関係を意識する
    4. 褒め方を工夫する
    5. 無理に合わせすぎない
  2. 自己承認欲求が強い女性の特徴
    1. SNSでの自己アピールが多い
    2. 常に話の中心にいる
    3. 特別扱いされたい
    4. 人の評価を気にしすぎる
  3. なぜ自己承認欲求は強くなるのか?
    1. 幼少期の環境と経験
      1. 褒められたり、認められる機会が少なかった場合
      2. 過度に承認されすぎた場合
    2. 自己肯定感の低さ
      1. 自己肯定感が低いと、他者の承認を求めやすい
      2. 他人と比較しやすい
    3. 社会的な影響(SNS・評価主義)
      1. SNSの「いいね」やフォロワー数への依存
      2. 競争社会によるプレッシャー
    4. 過去の挫折やトラウマ
      1. 過去の人間関係で傷ついた場合
    5. ポイント
      1. 自己承認欲求が強くなる理由
      2. 自己承認力を高める方法
  4.  ストレスをためないコミュニケーションのコツ
    1. 上手に「受け止める」フレーズを用意する
    2. 自分のメンタルを強化する
      1. 小さな成功体験を記録する
      2. 自分をねぎらう習慣をつける
      3. 自分にとってのストレス発散法を見つける
    3. 必要であれば適切な「距離」をとる
      1. 会話の頻度をコントロールする
      2. 話題を変える
      3. ストレートに伝える(関係性による)
    4. ストレスをためないコミュニケーションのポイント
      1. まず相手を受け止める
      2. 自分のメンタルを強化する
      3. 必要なときは適切な距離をとる
  5. まとめ 
    1. 相手を頭ごなしに否定しない
    2. 自分の自己承認力を高める
    3. SNSなどでの承認欲求に対処する
    4. 適度な距離感を保つ
    5. 自己承認欲求の背景を理解する

自己承認欲求が強い女性への対処法

適度な距離を保つ

  • 無理に話を合わせすぎない
  • 必要以上に頼られないよう、関係のバランスをとる

ほどよく受け流す

  • 何でも褒めすぎると要求がエスカレートする
  • すべてに共感せず、適度に流す

対等な関係を意識する

  • 「私はこう思う」と冷静に伝える
  • 一方的に相手を持ち上げない

褒め方を工夫する

  • 見た目やSNS投稿ではなく、努力や行動を評価する
  • 例、「SNSの投稿すごいね」ではなく「毎日投稿を続けていてすごいね」と伝える

無理に合わせすぎない

  • すべてに反応すると、依存が強くなる
  • 必要な時だけ対応する

自己承認欲求が強い女性と向き合う時に大切な事は、「相手を理解する姿勢を持ちながら、自分も傷つかない距離感を保つこと」です。 なぜなら、相手の承認欲求を否定したり、無理に耐えようとしすぎたりすると、どちらかがストレスをためてしまい、人間関係がぎくしゃくする原因になるからです。

無理に相手に合わせるのではなく、ほどよい距離感を保ちつつ、対等な関係を意識することが大切です。

自己承認欲求が強い女性の特徴

SNSでの自己アピールが多い

  • 頻繁に自撮りや豪華な食事、ブランド品の投稿をする
  • 「いいね」やコメントの数に一喜一憂する
  • 反応が少ないと機嫌が悪くなる
  • 「私って○○だよね?」と周囲に確認する
  • 「そんなことないよ!」と言ってもらうのを待っている
  • 人からの評価に敏感
  • 「他人からの承認こそが自分の価値を証明する」という強い思い込みがある

常に話の中心にいる

  • 会話の主役になる
  • 人の話を聞かずに自分の話ばかりする
  • 他人の話題でも「私も!」と話を奪う

特別扱いされたい

  • 「自分は特別な存在」と思う
  • 他の人と同じ扱いをされると不満を感じる
  • 人前では「特別感」を演出する

人の評価を気にしすぎる

  • 一部細やかなことで機嫌が変わり、落ち込んだりする
  • 承認されないと不安や苛立ちを感じる
  • 何度も同じ話をして「共感」や「慰め」を求める

自己承認欲求が強い女性は、関わり方を間違えると疲れてしまいます。相手の自己承認欲求を否定せずに受け入れつつ、自分の心も守る「メリハリのあるコミュニケーション」が鍵になります。

なぜ自己承認欲求は強くなるのか?

自己承認欲求が強くなる理由はいくつかの要因が関係しています。主に「成長過程の経験」「心理的な要素」「社会的な影響」などが関係しており、それぞれを詳しく解説します。


幼少期の環境と経験

人の自己承認欲求は、幼少期の親や周囲の関わりによって大きく左右されます。

褒められたり、認められる機会が少なかった場合

子どもは親や先生からの言葉で自己価値を認識します。しかし、幼いころに「頑張っても認めてもらえなかった」「否定や比較ばかりされた」という経験が多いと、承認されることに対する強い渇望が生まれます。

例:「お姉ちゃんはできるのに、なんであなたはできないの?」と言われ続けた場合 → 「もっと認められたい」という思いが強くなる。

過度に承認されすぎた場合

逆に、小さいころから過保護に「すごいね」「えらいね」と言われ続け、自分の努力以上に褒められる環境で育つと、「他者から認められないと不安」という状態になることもあります。

例:「テストで良い点を取るたびに親が大喜びした」 → 「認められないと自分の価値がないと感じる」


自己肯定感の低さ

自己承認欲求が強い人の多くは、自己肯定感が低い傾向があります。自己肯定感とは、「自分はそのままで価値がある」と思える力のことです。

自己肯定感が低いと、他者の承認を求めやすい

自分で自分を認められないと、常に「誰かに認めてもらわないと不安」と感じます。

例:「私はダメな人間かも…でも誰かが『すごいね!』って言ってくれたら安心する」 → 承認されることで自分の価値を確認しようとする。

他人と比較しやすい

「他の人は評価されているのに、私はどうなんだろう?」と考えるクセがあると、承認を求める気持ちが強くなります。

例:「SNSで友達が褒められているのを見ると、自分も評価されたいと感じる」


社会的な影響(SNS・評価主義)

現代社会は「他者からの評価」が可視化されやすい環境になっています。

SNSの「いいね」やフォロワー数への依存

SNSでは「いいね」やコメントの数が、自分の価値を測る指標のように感じられます。

例:「投稿に『いいね』がたくさんつくと安心する」「コメントが少ないと不安になる」 → 承認されることに依存しやすい。

競争社会によるプレッシャー

仕事や学校での成績、成果主義の影響で「評価されないとダメ」という思考になりやすい。

例:「仕事の成果が評価されないと、不安になる」 → 「もっと認められたい」と承認欲求が強まる。


過去の挫折やトラウマ

過去に「無視された」「否定された」「裏切られた」経験があると、承認欲求が強まることがあります。

過去の人間関係で傷ついた場合

「自分は必要とされていないのでは?」という不安が強まり、他者からの承認を求めるようになります。

例:「前の職場で上司に無視され続けた」 → 「新しい職場では絶対に認められたい」と過剰にアピールする。


ポイント

自己承認欲求が強くなる理由

幼少期の経験(褒められなかった・過剰に褒められた)
自己肯定感の低さ(自分の価値を他者の評価で決める)
社会の影響(SNSの普及、競争社会のプレッシャー)
過去の挫折やトラウマ(人間関係の傷ついた経験)

このような要因が積み重なることで、自己承認欲求が強くなることがあります。しかし、「自己承認力」を高めることで、他人の評価に依存せず、自分自身で心を満たすことができるようになります。

自己承認力を高める方法

  • 自分で自分を労う習慣をつける(例:「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかける)
  • 小さな成功体験を書き出す(例:「朝、挨拶を笑顔でできた」)
  • SNSの評価に左右されすぎない(例:「いいね」よりも、リアルな人間関係を大切にする)

こうした習慣を続けることで、「他者に認められなくても、自分は自分で大丈夫」という気持ちを育てることができます。

 ストレスをためないコミュニケーションのコツ

上手に「受け止める」フレーズを用意する

会話の中で相手の話を受け止める言葉を意識すると、関係がスムーズになります。たとえば、職場で同僚が「仕事が忙しくて大変なんだよね」と話してきたときに、

 NG:「それくらい普通じゃない?」(否定)
 NG:「私の方がもっと大変だよ」(話を奪う)

OK:「そうなんだね、大変だったね」「すごいね、よく頑張ってるね!」(受け止める)

一度相手の気持ちを認めると、安心感が生まれ、不要な衝突を避けることができます。相手を無視したり、すぐにアドバイスをしようとするのではなく、まずは「そうだね」「なるほどね」と共感の姿勢を持つことが大切です。


自分のメンタルを強化する

人と関わることで疲れないためには、自分自身の心を整えておくことが重要です。たとえば、以下のような習慣を取り入れてみましょう。

小さな成功体験を記録する

「今日できたこと」をノートに書く。
例:「上司に落ち着いて報告できた」「朝の挨拶を笑顔でできた」

自分をねぎらう習慣をつける

「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかける。
例:「忙しい中でもお弁当を作った私、えらい!」

自分にとってのストレス発散法を見つける

・好きな音楽を聴く
・散歩する
・ゆっくりお茶を飲む

相手の気持ちを受け止めるためには、まず自分が安定していることが大切です。疲れていると、ちょっとした言葉にもイライラしてしまうことがあります。日頃から「自分を整える習慣」を意識すると、余裕を持って人と接することができます。


必要であれば適切な「距離」をとる

相手の承認欲求が強く、会話が負担になってしまうときは、無理をせず適度な距離をとることも大切です。

具体的な方法

会話の頻度をコントロールする

例:「LINEの返信をすぐにしない」「電話には出ず、後で折り返す」

話題を変える

例:同僚が毎回「自分の話」ばかりしてくるとき →「そういえば、〇〇さんの好きな映画って何?」と別の話題をふる

ストレートに伝える(関係性による)

例:「今ちょっと忙しいから、また後でね!」

人間関係はバランスが大切。相手に合わせすぎず、自分の心地よい距離を意識しましょう。


ストレスをためないコミュニケーションのポイント


まず相手を受け止める


自分のメンタルを強化する


必要なときは適切な距離をとる

「相手を尊重しつつ、自分も大切にする」ことで、無理のないコミュニケーションが可能になります。

まとめ 

己承認欲求が強い女性との付き合い方のポイント

相手を頭ごなしに否定しない

自己承認欲求が強い人に対して「求めすぎでは?」と感じても、まずは「そういう一面がある」と理解し、受け止めることが大切です。否定すると、かえって承認欲求が強まり、関係が悪化する可能性があります。

自分の自己承認力を高める

自己承認力を育むことで、相手の過剰な承認欲求に振り回されにくくなります。自分を労い、小さな成功を認め、ポジティブな言葉を習慣化することで、精神的な余裕を持ち、相手とも冷静に向き合えます。

SNSなどでの承認欲求に対処する

相手がSNSで自己アピールを繰り返したり、「いいね!」やコメントを求めすぎる場合、以下のように対応すると良いでしょう。

  • まずは「素敵ですね」「すごい経験ですね」など、肯定的な言葉で受け止める。
  • ただし、必要以上に応じるのではなく、自分のペースを守りながら、距離を調整する。

適度な距離感を保つ

相手に全力で対応しすぎると、自分が疲れてしまい、関係が悪化するリスクがあります。相手の欲求を受け止めつつ、自分自身の心のバランスを保つことが大切です。

自己承認欲求の背景を理解する

人は誰しも「認められたい」という気持ちを持っています。相手の行動を単なる「ワガママ」と捉えるのではなく、「そういう人なんだな」と受け入れることで、ストレスを軽減し、円滑な関係を築くことができます。

このように、相手を受け入れつつ自分の自己承認力を高め、適度な距離を保つことが、良好な関係を続けるカギとなります。