
いつもコラムをお読みくださり、ありがとうございます。
自己承認力コンサルタント協会 代表理事の山本まさのです。
今回は、「自己承認欲求が強い女性の特徴と対処法」についてお話しします。
日常生活の中で「もっと認めてほしい」「理解してほしい」と強く願うこと、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?
しかし、それが過度になると、人間関係にストレスを生んでしまうこともあります。
そこで、自己承認力Ⓡの視点から「自己承認欲求が強い女性の対処法」を掘り下げつつ、「特徴とストレスをためないコミュニケーションのコツについてもお伝えします。
「もしかして私も?」と思う方も、「周りにこういう人がいる!」という方も、今日から実践できる対処法を知ることで、人間関係のストレスを減らし、より心地よい関係を築くことができます。
ぜひ最後までご覧ください。
自己承認欲求が強い女性への対処法
適度な距離を保つ
- 無理に話を合わせすぎない
- 必要以上に頼られないよう、関係のバランスをとる
ほどよく受け流す
- 何でも褒めすぎると要求がエスカレートする
- すべてに共感せず、適度に流す
対等な関係を意識する
- 「私はこう思う」と冷静に伝える
- 一方的に相手を持ち上げない
褒め方を工夫する
- 見た目やSNS投稿ではなく、努力や行動を評価する
- 例、「SNSの投稿すごいね」ではなく「毎日投稿を続けていてすごいね」と伝える
無理に合わせすぎない
- すべてに反応すると、依存が強くなる
- 必要な時だけ対応する
自己承認欲求が強い女性と向き合う時に大切な事は、「相手を理解する姿勢を持ちながら、自分も傷つかない距離感を保つこと」です。 なぜなら、相手の承認欲求を否定したり、無理に耐えようとしすぎたりすると、どちらかがストレスをためてしまい、人間関係がぎくしゃくする原因になるからです。
無理に相手に合わせるのではなく、ほどよい距離感を保ちつつ、対等な関係を意識することが大切です。
自己承認欲求が強い女性の特徴
SNSでの自己アピールが多い
- 頻繁に自撮りや豪華な食事、ブランド品の投稿をする
- 「いいね」やコメントの数に一喜一憂する
- 反応が少ないと機嫌が悪くなる
- 「私って○○だよね?」と周囲に確認する
- 「そんなことないよ!」と言ってもらうのを待っている
- 人からの評価に敏感
- 「他人からの承認こそが自分の価値を証明する」という強い思い込みがある
常に話の中心にいる
- 会話の主役になる
- 人の話を聞かずに自分の話ばかりする
- 他人の話題でも「私も!」と話を奪う
特別扱いされたい
- 「自分は特別な存在」と思う
- 他の人と同じ扱いをされると不満を感じる
- 人前では「特別感」を演出する
人の評価を気にしすぎる
- 一部細やかなことで機嫌が変わり、落ち込んだりする
- 承認されないと不安や苛立ちを感じる
- 何度も同じ話をして「共感」や「慰め」を求める
自己承認欲求が強い女性は、関わり方を間違えると疲れてしまいます。相手の自己承認欲求を否定せずに受け入れつつ、自分の心も守る「メリハリのあるコミュニケーション」が鍵になります。
なぜ自己承認欲求は強くなるのか?
自己承認欲求が強くなる理由はいくつかの要因が関係しています。主に「成長過程の経験」「心理的な要素」「社会的な影響」などが関係しており、それぞれを詳しく解説します。
幼少期の環境と経験
人の自己承認欲求は、幼少期の親や周囲の関わりによって大きく左右されます。
褒められたり、認められる機会が少なかった場合
子どもは親や先生からの言葉で自己価値を認識します。しかし、幼いころに「頑張っても認めてもらえなかった」「否定や比較ばかりされた」という経験が多いと、承認されることに対する強い渇望が生まれます。
例:「お姉ちゃんはできるのに、なんであなたはできないの?」と言われ続けた場合 → 「もっと認められたい」という思いが強くなる。
過度に承認されすぎた場合
逆に、小さいころから過保護に「すごいね」「えらいね」と言われ続け、自分の努力以上に褒められる環境で育つと、「他者から認められないと不安」という状態になることもあります。
例:「テストで良い点を取るたびに親が大喜びした」 → 「認められないと自分の価値がないと感じる」
自己肯定感の低さ
自己承認欲求が強い人の多くは、自己肯定感が低い傾向があります。自己肯定感とは、「自分はそのままで価値がある」と思える力のことです。
自己肯定感が低いと、他者の承認を求めやすい
自分で自分を認められないと、常に「誰かに認めてもらわないと不安」と感じます。
例:「私はダメな人間かも…でも誰かが『すごいね!』って言ってくれたら安心する」 → 承認されることで自分の価値を確認しようとする。
他人と比較しやすい
「他の人は評価されているのに、私はどうなんだろう?」と考えるクセがあると、承認を求める気持ちが強くなります。
例:「SNSで友達が褒められているのを見ると、自分も評価されたいと感じる」
社会的な影響(SNS・評価主義)
現代社会は「他者からの評価」が可視化されやすい環境になっています。
SNSの「いいね」やフォロワー数への依存
SNSでは「いいね」やコメントの数が、自分の価値を測る指標のように感じられます。
例:「投稿に『いいね』がたくさんつくと安心する」「コメントが少ないと不安になる」 → 承認されることに依存しやすい。
競争社会によるプレッシャー
仕事や学校での成績、成果主義の影響で「評価されないとダメ」という思考になりやすい。
例:「仕事の成果が評価されないと、不安になる」 → 「もっと認められたい」と承認欲求が強まる。
過去の挫折やトラウマ
過去に「無視された」「否定された」「裏切られた」経験があると、承認欲求が強まることがあります。
過去の人間関係で傷ついた場合
「自分は必要とされていないのでは?」という不安が強まり、他者からの承認を求めるようになります。
例:「前の職場で上司に無視され続けた」 → 「新しい職場では絶対に認められたい」と過剰にアピールする。
ポイント
自己承認欲求が強くなる理由
幼少期の経験(褒められなかった・過剰に褒められた)
自己肯定感の低さ(自分の価値を他者の評価で決める)
社会の影響(SNSの普及、競争社会のプレッシャー)
過去の挫折やトラウマ(人間関係の傷ついた経験)
このような要因が積み重なることで、自己承認欲求が強くなることがあります。しかし、「自己承認力」を高めることで、他人の評価に依存せず、自分自身で心を満たすことができるようになります。
自己承認力を高める方法
- 自分で自分を労う習慣をつける(例:「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかける)
- 小さな成功体験を書き出す(例:「朝、挨拶を笑顔でできた」)
- SNSの評価に左右されすぎない(例:「いいね」よりも、リアルな人間関係を大切にする)
こうした習慣を続けることで、「他者に認められなくても、自分は自分で大丈夫」という気持ちを育てることができます。
ストレスをためないコミュニケーションのコツ

上手に「受け止める」フレーズを用意する
会話の中で相手の話を受け止める言葉を意識すると、関係がスムーズになります。たとえば、職場で同僚が「仕事が忙しくて大変なんだよね」と話してきたときに、
NG例:「それくらい普通じゃない?」(否定)
NG例:「私の方がもっと大変だよ」(話を奪う)
OK例:「そうなんだね、大変だったね」「すごいね、よく頑張ってるね!」(受け止める)
一度相手の気持ちを認めると、安心感が生まれ、不要な衝突を避けることができます。相手を無視したり、すぐにアドバイスをしようとするのではなく、まずは「そうだね」「なるほどね」と共感の姿勢を持つことが大切です。
自分のメンタルを強化する
人と関わることで疲れないためには、自分自身の心を整えておくことが重要です。たとえば、以下のような習慣を取り入れてみましょう。
小さな成功体験を記録する
「今日できたこと」をノートに書く。
例:「上司に落ち着いて報告できた」「朝の挨拶を笑顔でできた」
自分をねぎらう習慣をつける
「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかける。
例:「忙しい中でもお弁当を作った私、えらい!」
自分にとってのストレス発散法を見つける
・好きな音楽を聴く
・散歩する
・ゆっくりお茶を飲む
相手の気持ちを受け止めるためには、まず自分が安定していることが大切です。疲れていると、ちょっとした言葉にもイライラしてしまうことがあります。日頃から「自分を整える習慣」を意識すると、余裕を持って人と接することができます。
必要であれば適切な「距離」をとる
相手の承認欲求が強く、会話が負担になってしまうときは、無理をせず適度な距離をとることも大切です。
具体的な方法
会話の頻度をコントロールする
例:「LINEの返信をすぐにしない」「電話には出ず、後で折り返す」
話題を変える
例:同僚が毎回「自分の話」ばかりしてくるとき →「そういえば、〇〇さんの好きな映画って何?」と別の話題をふる
ストレートに伝える(関係性による)
例:「今ちょっと忙しいから、また後でね!」
人間関係はバランスが大切。相手に合わせすぎず、自分の心地よい距離を意識しましょう。
ストレスをためないコミュニケーションのポイント
まず相手を受け止める
自分のメンタルを強化する
必要なときは適切な距離をとる
「相手を尊重しつつ、自分も大切にする」ことで、無理のないコミュニケーションが可能になります。
まとめ
己承認欲求が強い女性との付き合い方のポイント
相手を頭ごなしに否定しない
自己承認欲求が強い人に対して「求めすぎでは?」と感じても、まずは「そういう一面がある」と理解し、受け止めることが大切です。否定すると、かえって承認欲求が強まり、関係が悪化する可能性があります。
自分の自己承認力を高める
自己承認力を育むことで、相手の過剰な承認欲求に振り回されにくくなります。自分を労い、小さな成功を認め、ポジティブな言葉を習慣化することで、精神的な余裕を持ち、相手とも冷静に向き合えます。
SNSなどでの承認欲求に対処する
相手がSNSで自己アピールを繰り返したり、「いいね!」やコメントを求めすぎる場合、以下のように対応すると良いでしょう。
- まずは「素敵ですね」「すごい経験ですね」など、肯定的な言葉で受け止める。
- ただし、必要以上に応じるのではなく、自分のペースを守りながら、距離を調整する。
適度な距離感を保つ
相手に全力で対応しすぎると、自分が疲れてしまい、関係が悪化するリスクがあります。相手の欲求を受け止めつつ、自分自身の心のバランスを保つことが大切です。
自己承認欲求の背景を理解する
人は誰しも「認められたい」という気持ちを持っています。相手の行動を単なる「ワガママ」と捉えるのではなく、「そういう人なんだな」と受け入れることで、ストレスを軽減し、円滑な関係を築くことができます。
このように、相手を受け入れつつ自分の自己承認力を高め、適度な距離を保つことが、良好な関係を続けるカギとなります。