こんにちは!自己承認力コンサルタントの尾形さくらです。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます!
本日のテーマは「許容範囲を広げるコツとは?」です。このテーマは、自己承認力を高める上で非常に重要なポイントです。 当協会の入門講座でも、自己承認力を高める基本的なステップとして「許容範囲を広げる」ことをお伝えしています。
今回の内容は、何かが起こるとすぐにイライラしたり、焦ったり、不安になったりする方には、そのストレスを緩和するヒントが詰まっています。どうぞお楽しみになさってくださいね。
では、一緒に学んでいきましょう。
そもそも「許容範囲」とは何なのでしょうか。
「許容範囲」とは、自分が「これは受け入れられる」と感じる考え方や行動、他人の価値観や状況のことを言います。つまり許容範囲が狭いというのは、「受け入れられる範囲が狭い」ということです。
プライベートならば、受け入れられる人とだけ付き合っていけばいいかもしれませんが、お仕事となるとそうはいかないですよね。
許容範囲が狭いと、誰かが自分と価値観が異なる言動をすると、否定感情が出てきて、相手を嫌いになったり、遠ざけたり、コントロールしたくなります。当然人間関係がうまく行かなくなり、仕事も結果が出ないと言う状態につながってしまうのです。
仕事は色んな価値観の方がいるチームで成り立ち、お客様も様々なタイプの方がいらっしゃいます。好き嫌いで人間関係を選べないですよね。
トレーニングによって許容範囲が広がれば、自分と異なる価値観や意見に対しても柔軟に対応できるようになります。他者との関係が良好になり、心にゆとりが生まれます。
許容範囲を広げるメリットと自己承認力との関係
自己承認力とは、「自分を認め、信じて、前に進めるチカラ」のことです。根底にあるのが、自己肯定感です。ありのままの自分を認めることが出来る自己肯定感が高まると、自信が出て、心に余裕が生まれ、感情も安定してきます。他者を認められる心の状態になるのです。自己承認できる人は、他者承認もしやすくなります。
例えば、学生時代に「テストで100点をとれない自分はダメだ」と、自己否定をしながら必死で頑張って来たタイプの方は、授業をさぼったり、遊びに夢中で楽しそうな人を毛嫌いすることがあります。日頃「本当はサボりたいし、遊びたい」という自分を否定し、押さえつけているので、それをやっている他者を許せなくなります。自分は自分、他者は他者と受け入れることが出来ない。許容範囲が狭いのです。
許容範囲を広げることが出来れば、「自分もOK、他者もOK」と捉えやすくなるので、他者からの意見や批判も冷静に受け止められ、感情がブレにくくなります。「他人に批判されても過度に反応しない」そんな器の大きな方は、安心感を感じさせるので周りに人が集まりやすいです。お仕事においても、自信があり一本筋の通っている言動は、信頼を得られるのでメリットが多いと言えます。
許容範囲を広げるために必要な「人との出会い」
ここまで、自分の許容範囲を広げることの重要性をお伝えしてきました。では、具体的にどのように許容範囲を広げていったらいいのでしょうか。私が一番おすすめする方法は、「多様な価値観を持つ人と出会い、話しをすること」です。
突然ですが、一つ質問です。最近、あなたは「自分と全く違う価値観の方」と会って話しをしましたか?
数年前まで、この質問に対する私の答えはNOでした。元々人付き合いが苦手というのもあって、出不精でしたし、出会いもかなり限られていました。(職場の方やお客様はカウントしません)
たしかに、同じ価値観の方と一緒にいる居心地の良さはあります。いつものメンバーで行動する楽しさもあるのですが、許容範囲は狭まりがちなのです。自分の価値観に賛同する方ばかりが周りにいる環境にいると考えが凝り固まっていくことは想像がつきますよね。
もしも、「最近、新しい出会いがないかも!」と気付かれた方は、思い切って自分のことをまったく知らない人たちの集まりに飛び込んでみてはいかがでしょうか。案外楽しめるかもしれません。
新しい出会いの中にある、「自分と違う価値観や考え方」に触れることで、今までの自分の枠を越えた発見ができたり、さらに「この人の考え方は自分とは違うけど、面白いな」と楽しめる余裕が出てきたら、許容範囲が広がってきた証拠です。
許容範囲を広げるための実践3ステップ
ここからは許容範囲を広げるために、簡単にできて効果的なステップを3つご紹介します。
1.多様な人と出会い、新しい価値観を積極的に取り入れる
セミナー・異業種交流会・ボランティア活動、趣味の集まりなど、新たな人と関わる機会を積極的につくってみましょう。「世の中にこんな人がいるんだ!」と驚く出会いが待っているかもしれません。勇気を出して一歩踏み出したときの出会いが、また新たなご縁を生みます。
2.「あなたはそう思うんですね」と相手を受け入れる
自分と異なる価値観に出会ったとき、「あなたはそう思うんですね」「面白いですね!」と素直に受け入れる姿勢を意識してみましょう。一旦受け入れる。このトレーニングをしていくと、いつの間にかストレスが減っていきます。
3.「完璧」を求めすぎない
自分にも他人にも完璧を求めず、肩の力を抜いて「いい塩梅」「適当」をキーワードに過ごしてみましょう。仕事も人間関係も100点満点・完璧な状態はありません。「~すべきだ」「~でなくてはいけない」という考えは、ストレスを大きくしていきます。完璧を求めている自分に気がついたら、深呼吸から始めましょう。
許容範囲を広げればさらに一歩進める!
いかがでしたでしょうか。今回は許容範囲を広げるコツについてご紹介してきました。
特に仕事において、自分にも他者にも厳しい厳格型の一面を持っていた私は、本当に許容範囲が狭かったです。自分の価値観と違う相手には、「それは違う」と否定して、言い負かすようなことをしていました。
そんなあるとき、セミナーに行った際にこんなことを教えていただきました。
誰かの言動にカチン!ときたときは、自分の器を知るとき。
「器が小さいから相手とぶつかって音が鳴るんです。音が鳴らないようにするには、自分の器を大きくして、相手を受け入れればいいのです」
がつんと頭を殴られたような衝撃でした。当時の私は、毎日誰かにカチンと来ていたのです。私の器の大きさは、お猪口にもなっていなかったかもしれません。そんな自分をどれだけ周りの方に受け入れてもらっていたか・・・大反省し、大感謝しています。
他者を受け入れる許容範囲を広げるには、まずは自分を受け入れることからです。当時私は、耳が痛いなぁと思いながらも、心がお猪口以下のサイズの自分の現状を一旦受け入れました。「許容範囲が狭い」ということは、それだけこだわりを持って、自分なりに頑張って来た!ともいえると思うのです。自己流で、がむしゃらにやってきた成果もそれなりに出ていました。人間関係に悩んでいた時期に、あのセミナーで自分の器を知ることが出来て、よかったと思っています。
人にはそれぞれ学ぶタイミングがあるといいます。
こちらのコラムにたどり着いた方は、ご自身の許容範囲をさらに広げるタイミングなのかもしれないですね。
一緒に学んでいきましょう♪
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
また次回のコラムでお会いしましょう(^^)/