こんにちは!
自己承認力コンサルタントの尾形さくらです。
いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
「人材育成に力を入れているのに、成果につながらない」
「部下が自信をなくしているように見える」
そんな悩みを抱える管理職の方は、決して少なくありません。
一生懸命関わっているからこそ、うまくいかないときほど
「自分の関わり方が間違っているのではないか」と、
ご自身を責めてしまう方も多いのではないでしょうか。
人材育成が難しい理由の一つは、「正解がない」ことです。
しかし、成果を出しているチームには、はっきりとした共通点があります。
それは、「人材育成を感覚に任せていない」という点です。
今回は、成果を生む人材育成の「5つのプロセス」と、
その土台となる育成計画・リーダーの在り方・チームで育てる視点についてお伝えします。

人材育成がうまくいかない原因は「プロセス」と「育成計画の不在」
人材育成がうまくいかない職場では、次のような状態が起こりがちです。
・忙しいときは、部下への関わりは後回しになる
・ハラスメントや業績低下など問題が起きたときだけ指導する
・上司ごとに人材育成の考え方が違う
このような環境では、部下が成長できるはずがありません。
だからこそ必要なのが、
人材育成のプロセスと成長の見通しを示す育成計画です。
ここで誤解されやすいのですが、完璧な育成計画は必要ありません。
例えば、部下を育てる際に
・1週間後には、ここまでできていたらいい
・1か月後には、ここまで任せられたらいい
・3か月後には、こんな姿になっていたらいい
このように、リーダー自身が「成長のイメージ」を持っていることです。
そして、そのイメージをチームで共有しているかどうか。
人材育成は、担当者ひとりで背負うものではありません。チーム全体で育てるものだからです。
成果を生む人材育成のプロセス①部下を知る
人材育成のスタートは、部下を知ることです。
個性・強み・抱えている不安を知っていますか。
・何が得意なのか
・どんなことに不安を感じやすいのか
・どんな関わり方だと力を発揮しやすいのか
スキルや成果だけで判断せず、
「人として理解しようとする姿勢」が、育成の土台になります。
この段階で重要なのは、「評価」ではなく「理解」です。
成果を生む人材育成のプロセス②目的・期待を共有する
指示出しや指導の目的は明確でしょうか?
「とりあえず、これをやっておいて」
この指示が続くと、部下は“考えること”をやめ、自発的に動きづらくなります。
・何のために、この仕事をするのか
・どんな力を身につけてほしいのか
育成の目的や期待を言葉にすることで、部下の自己効力感「自分はできるという感覚」が育ちやすくなります。「自分は、成長の途中にいる」そう感じられることが、前に進む力へとつながるのです。
成果を生む人材育成のプロセス③行動を具体化する
育成がうまくいかない原因の多くは、指示の曖昧さです。
「ちゃんとやっておいて」
「早めに仕上げてくれ」
「しっかり見ておいて」
このような指示を出していないでしょうか。
役職や経験によって、価値観が異なる以上
曖昧な表現はできる限り避けることをおすすめします。
・期限
・完成イメージ
・判断基準
指示や指導をする際には、これらを具体化することで、部下は安心して行動できます。
丁寧すぎるくらいで、実はちょうど良いのです。
成果を生む人材育成のプロセス④フィードバックと承認

あなたの指導相手は、「自分が成長していること」を実感していますか。
新人さんや若手社員さんは、どうしても視野が狭くなりがちです。
目の前の仕事に必死だからこそ、
「自分は、これしかできない」
「成長していないのではないか」と感じやすくなります。
まだ成長途中にもかかわらず、
「この仕事に向いていないのでは?」
と早い段階で結論を出してしまう方も少なくありません。
私自身も、まさにそうでした。
社員になって3日で「私はダメだ」と、仕事を辞めようと思いましたもの…
だからこそ必要なのが、上司からの細やかなフィードバックと承認です。
・以前よりできるようになったこと
・時間が短縮されたこと
・自分から動けるようになったこと
こうした事実を言葉にして伝えることで、
部下は「ちゃんと進んでいる自分」を実感できます。
成果を生む人材育成のプロセス⑤振り返りと次の一歩
最後のプロセスは、着実に成長していることを自分で確認する振り返りです。
・何ができるようになったか
・どこが難しかったか
・次は何を意識するか
ここで大切なのは、上司が答えを出さないことです。
問いかけを通して、部下自身に考えてもらうことで、
「指示待ち」ではない自立した成長につながります。
育成計画とは何か?
育成計画は、管理のためのものではありません。
育成計画とは、
「今は途中段階だよ」と伝えるための地図です。
完璧でなくていい。途中で変わってもいい。
それでも、リーダーが成長のイメージを持ち、
チームで共有しているかどうかが重要です。
それが、部下の安心感と成果を大きく左右します。
人材育成に悩む管理職へ|今日からできる一歩
いかがでしたでしょうか。
人材育成のプロセスは、とてもシンプルなのですが
疎かにしてしまうことも多いものです。
日々の業務で忙しい私たちは、
どうしても「問題があるところだけ」に目が向き、その解決のための育成をしようとします。
しかし、人材育成でもっとも大事なことは、「時間を味方につけること」です。
今日、種を蒔いたことが未来につながっていきます。
一歩ずつ進めた育成は、必ず結果に現れます。
その場しのぎの育成をすれば、その場しのぎが上手な部下が育ちます。
上司が部下の未来を信じて育てれば、新たな挑戦が得意な部下が育ちます。
最後に、今日からできることをご紹介します。
一日の終わりに、
「今日は、どんな関わりができただろう?」と自分に問いかけてみてください。
うまくいかなかった日も、
それでも向き合おうとした自分を、まずは認めること。
上司自身の自己承認力が高まるほど、
部下も、チームも、確実に育っていきます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
また次回のコラムでお会いしましょう(^^)