こんにちは!
本日もお読みいただきありがとうございます!
自己承認力コンサルタントの尾形さくらです。

たまにこんなご相談をいただくことがあります。

自主的に動かない、指示通りにやらない
文句ばかり言う
理解が遅い、
ミスが多い、遅刻や欠勤が多い

「“できない部下”をどう育成すればいい?」

上司の方にとっては頭を悩ませる問題ですよね。
部下の方が育たなければ、上司の仕事も増える一方です。

もしも、あなたの少しの“視点の変化”で
部下の能力を引き出せるとしたら・・・
挑戦してみる価値はありますよね!

今回は、その具体的な方法を一緒に考えていきましょう。

「できない部下」を諦める前に考えてほしいこと

まず初めに、部下の方に対して
「この人は仕事ができない」という
レッテルを貼っていないか?確認してみましょう。

私は20代から企業の教育担当として
10代~60代まで1,300人以上に関わり、
自己承認力の講師としても
何千人ものビジネスパーソンの支援をしてきました。

誤解を恐れず、はっきり申し上げます。
「できない部下」はいません。

ご自身が相手の何を見て、どの基準で、
できないレッテルを貼っているのか。

ここを明確にしておきましょう。

部下の方にベターっと貼り付けてしまった
レッテル(思い込み)をはがすところからスタートです。

実は原因は上司?できない部下を生み出す人の特徴

これは私もかなり耳がイタイ話ですが・・・

自分の思い通りに動かない部下=仕事ができない部下

もしも、こんな風に捉えているとしたら
これは大きな間違いです。

部下の方は同じチームで働く仕事仲間です。
自分の思い通りにコントロールしよういう考え自体を
変える必要があるかもしれません。


何を隠そう20代のわからずや管理職だった私。
自分の言うとおりに動いてくれない部下に対して

「なんで言った通り動かないの?」
「できない意味がわからないんだけど」
「普通はこう考えるでしょ」

頭の中はこんな言葉ばかりでした。(口にも出てました・・・)

心の余裕も能力もなかったと、大反省しております。

過去の私自身を含め、部下の能力に悩みを持つ上司の方が
やってしまいがちなNG行動を先に確認しておきましょう。

「できない部下」を生み出しているのは、
上司のこんな行動かもしれません。

部下のミスを過剰に受け止める(怒る、不機嫌になる)

部下のミスに対して、怒りを露わにしていませんか。
ミスを細かく怒るような上司のもとで育つ部下は
失敗を恐れ、動けなくなります。

私は、ある管理職の方が物凄い剣幕で
「俺が謝りに行かなきゃいけないだろう!」と
部下を叱責する姿を見たことがありますが・・・
何とも器の小さな上司だなと感じました。(大変失礼)

自分のことに追われ、部下への対応が疎かになっている

自分の仕事に手いっぱいで、部下のことを見ている暇がない。
面談の時間も設けず、いつも忙しそう。
こんな上司のもとで、部下が育つはずがありません。
部下育成は、コミュニケーションの量が重要です。
まずは、自分の仕事を管理して教育の時間の確保をおすすめします。

部下の仕事の結果しか見ない

今、部下の方がどんな動きをしているかご存じでしょうか。
仕事の進捗状況の確認をしていらっしゃいますか。
数字やグラフではわからない部下の方の頑張りがあります。
結果が出るまでのプロセスに注目をしたいですよね。

できない部下を諦めない!覚悟を決めよう

管理職の方のほとんどがプレイングマネージャー。
自分の仕事を抱えていながら、部下を育てる必要があります。
決して簡単なことではないですよね。

何度言ってもダメだ・・・自分がやった方が早い・・・
そんな風に諦めたくなる気持ちも良くわかります。

しかし、1年後・3年後を想像してみてください。
部下の方が育てば、あなたの仕事は随分と楽になります。

「学習の成長曲線」をご覧になったことはあるでしょうか。

誰もが学んだことをぐんぐん吸収して、
ステップアップしていくわけではないのですよね。

今は上司のお立場のあなたも
少し成長して・停滞して・成長して・停滞して、を繰り返してきたはずです。

上司として「部下の成長を諦めない姿勢」を貫きましょう。

できない部下の能力を引き出すにはどうすればいい?

では、ここからは部下の能力を引き出すために
上司としてどんなアプローチすればいいのか?
5つのステップをご紹介していきます!

1.具体的で明確な指示を出す

「とりあえず、これやっておいて」といった
目的が不明で抽象的な指示を出していませんか。
部下の方は何をどう進めたらいいのか、迷っているかもしれません。
はっきりしたゴールを示して、
何を・どのくらい・いつまでに・どうやって・何のために」を伝えましょう。

2.得意な仕事を任せて、成功体験を積み上げる

相手が得意な仕事を任せたり、短時間でできる仕事を任せましょう。
部下の方に「できた」という経験を重ねてもらうことで、
自信を持って自ら動く土台をつくっていきます。

3.プチ決定権を与える

「いつまでに仕上げようか?」「何から取り掛かる?」
部下の方にプチ決定権を与える質問を投げかけてみましょう。
自分で目標を立て、自分でクリアしていく達成感が生まれます。
進捗の確認も忘れずに。

4.挑戦しやすい環境をつくる

部下の仕事の結果が出なかったときの対応もとても大事です。
「〇〇を学んだね、次に活かしていこう」
「この部分は出来ていたよ。さらに良くするなら〇〇をしよう」
承認の言葉+未来へのアドバイス
ミスを恐れることのない、環境をつくっていきましょう。

5.プラスのコミュニケーションをとり続ける

「ありがとう」「助かったよ」
「あの資料よく出来ていたね」
感謝の気持ちや気がついたことを日々伝えていきましょう。
忙しい中で、何時間も話し込む必要はありません。
毎日、数秒のやりとりの回数を重ねてみてください。

できない部下を諦める前に、やれることはたくさんある!

いかがでしたでしょうか。
部下の成長スピードは人それぞれです。

このコラムをお読みくださっている方は・・・
日々、部下を育てることに疲弊しながらも
「諦めたくない気持ち」があるのではないかと思います。

「できない上司」も「できない部下」もいない。
私はそう考えています。

企業で社員になりたての頃、
私は上司に対して生意気だし、すぐに泣くし、
ふてくされるし、ミスも連発の部下でした。

昇進も同期よりもだいぶ遅かったのです。

しかし、歴代の上司は諦めずに指導してくれました。
自信もないし、失敗も多い私でしたが
「お前ならできるよ」と、言い続けてくれました。

お陰様で様々な経験を重ねて、今の自分がいます。

上司が部下に出来ることは、たくさんある!

引き続き一緒に挑戦していきましょう!
本日もあなたを応援しております!
では、また次のコラムで(^^)/