こんにちは!
本日もお読みいただきありがとうございます!
自己承認力コンサルタント尾形さくらです。

「なぜか部下が相談なしに仕事を進めてしまう・・・」
「最近、部下があまり相談してくれなくなった・・・」

そんなお悩みをお持ちではありませんか。

部下が上司に相談しない理由はいったい何なのでしょうか。
実は、様々なことが原因として考えられます。

部下が自分勝手な性格だから?
上司の自分が嫌われているから?
単にそれだけの理由なのでしょうか。

「部下が相談しやすい上司」と
「部下が相談しにくい上司」は何が違うのか?


それぞれの特徴と改善ポイントを一緒にみていきましょう。

なぜ?部下が相談してくれない上司の特徴3つ

「部下が上司に相談をしない」
この状況が起こるのはなぜなのでしょうか?
理由を考えていくときに重要なのは、部下の方の目線です。

もしもあなたが部下なら、どんな上司なら相談しやすくて
どんな上司に相談しにくい・相談したくないですか?

ここでは、部下が「相談したくない」と感じてしまう
上司の特徴を3つご紹介していきます。
普段のご自身の言動を振り返って確認していきましょう。

1.威圧感がある

中高年のベテラン管理職の方のあるあるです。
ただでさえ上司と部下には役職の差があるのですから、
部下にとってはどうしても「圧」を感じやすいもの。

それに加えて
腕や足を組む・声が大きい・笑顔が少ない
・言葉が強い・イライラしやすい・舌打ちをするなど
「威圧感」を感じる上司には、部下は相談はしづらいです。

2.ダメ出し・否定表現が多い

「でもなぁ」「それは違う」「これはダメだ」
こんな否定言葉を頻繁につかう癖はありませんか。
自分の意見や考えを上司に何度も否定される経験を持つと
「どうせ聞いても無駄」と、部下は上司への相談を避けるようになります。

3.自分の話ばかりする

相談された際には「相手の話をよく聴く」ことが重要です。
部下からの相談事に、アドバイスをしすぎていませんか。
熱心に部下の相談に乗るのは良いことですが、
いつも【話の中心が自分】になっていないか?注意が必要です。

どちらを目指す?部下が相談したくなる上司のタイプ

部下が相談したくなる頼れる上司には、
大きく分けて2タイプいるなと私は感じています。
あなたは次のうちどちらの上司を目指していらっしゃいますか。

A:職人気質:飛びぬけた才能を持った尊敬される上司

部下の方をあまり褒めたり認めたりするタイプではありませんが、
その人自身が圧倒的な技術や成果を持っており、周りから尊敬されています。

視野が広く、スキルも高い。
言葉は少なくても部下のことをよく見ています。
こういった上司は、部下にとって
「いつかあの人に認められたい」「あのレベルに達したい」と、
努力を続ける動機を与えてくれる存在です。

ただし、このタイプの上司は、特別なスキルや経験が必要です。
優れた技術や他の人が真似できないような成果を持っていることが前提になります。
そのため、誰もがこのタイプの上司になれるわけではありません。

言葉が足りないことがあるので、
部下が増えると苦労することも多いです。

B:承認上手:コミュニケーション重視の慕われる上司

こちらのタイプの上司は、コミュニケーションを大事にしながら
「承認のスキル」でチームを育てていきます。
部下の努力や成果に対してしっかりと目を向け、
適切なタイミングで褒めたり感謝を伝えたりします。

その結果、部下は「自分は認められている」と感じ、
やる気が高まり、上司に相談事をしやすくなります。
この「承認のスキル」は、誰にでも取り組むことができ、かつその効果は絶大です。

職人気質タイプ、承認上手タイプ、どちらの上司を目指すかは、
あなたの個性や職場環境によって異なるかもしれません。

しかし、承認のスキルは「誰でも身につけられる」という点が大きなポイントです。

ここを改善!「部下が相談してくれない」と感じたときに見直すべきポイント

では、部下が相談しやすい上司になるためには、具体的にどのような点に気をつければよいでしょうか?
次の3つに焦点を当てて考えてみましょう。

積極的に自己開示をする【自己承認スキル】

自己開示、というのは「自分の情報を自ら伝える」ということです。
上司が常にオープンな態度でいると、部下が相談がしやすくなります。
部下との何気ない世間話を大事にしたり、
自身の失敗談を隠さずに話すことはおすすめです。

こんなエピソードがあります。
ある企業の役員の方は、自己開示の効果を学び、
意識的にかっこ悪いエピソードを部下に披露したのだそうです。

すると・・・「えー!意外です!」
「ご家庭ではそんな感じなのですね!」と、
笑顔で部下の方々が反応してくださり、会話が劇的に増えたと言います。

私自身も、研修や講座で自分がどれだけポンコツか、
過去の失敗談をたくさんお伝えするようにしています。
ダメな自分も認めて、開示する「自己承認力」です。
完璧な人なんていませんからね。
話しかけやすく、いつでも部下の耳を傾けてくれる親しみやすい上司は魅力的です。
まずは、ご自身がオープンな上司か?確認してみましょう。

一旦、相手を受け入れる【他者承認スキル】

部下の方が相談をしてきたときに、
否定したりアドバイスを急ぐのではなく、一旦受け入れましょう。

「なるほど、そう感じていたんだね」「そんな風に思ったんですね」
相手の感情に寄り添う言葉を投げかけること。

この他者承認の言葉は、部下に安心感を与えます。
よく聴いて、相槌を打って、うなずいて、質問をして最後まで話を聴きましょう。
話を聴いてくれる上司だからこそ、部下は相談しようと思えるのです。

もしも、相談を受けたときにご自身が忙しかったら・・・
「相談ありがとう。もし急ぎでなければ、30分後に時間取るから
そのときにゆっくり聴かせてもらってもいいかな?」

こんな風に誠実に対応をしていきましょう。

フィードバックの精度を高める【他者承認スキル】

相手の話をよく聴いたうえで、具体的で明確なフィードバックをすることも大事です。
相談をしてくれた部下の方が
「わかりました!ありがとうございます!」と、
頭がすっきりした状態で仕事に戻れたら最高ですよね。

ダメ出しをするのではなく
「こうしたらどうかな?」
「ここが素晴らしいから、こういう対応もできるんじゃない?」
こういったアドバイスや励ましの言葉は、部下に自信につながります。
適切なフィードバックをもらえることで、次回も相談しようと思ってくれるはずです。


【承認スキル】が「部下が相談してくれない上司」から抜け出すカギとなる

ここからは、すぐに使えるハードルの低い
【他者承認スキル】をご紹介いたします。
仕事はチームで成果を出すもの。それぞれの頑張りがあって成り立ちます。
部下の方が普段行っている業務は、決して当たり前ではありません。

◆感謝の表現を増やす
「〇〇さん、いつもありがとう」
「〇〇さん、本当に助かります」

◆労いの表現を増やす
「〇〇さん、報告書読んだよ。お疲れ様!」
「〇〇さん、外回り大変だったでしょう。ゆっくり休んでください」

◆褒める表現を増やす
「〇〇さん、あの資料とてもよかったよ」
「〇〇さん、いつも時間通りに仕上げてくれるね。流石だよ」

承認の表現は、慣れないうちは恥ずかしかったり、言葉が出にくいこともあります。
しかし、言葉にしないと伝わらないのです。
褒め言葉は私も本当に苦手だったので、取り組みやすい感謝の言葉から始めました。
まずは「ありがとう」をたくさん伝えていきましょう。
あまり承認の言葉を伝えていない人ほど、ぜひ挑戦していただきたいです。

まとめ:部下から信頼され、相談される上司になるヒント

いかがでしたでしょうか。
部下が相談しやすい上司・相談しにくい上司の特徴を挙げつつ、
改善ポイントをご紹介いたしました。

「部下が相談しなくなった」
この事実を視点を少し変えてみると・・・
上司に相談をせずに仕事を進められるようになった。

ある意味「部下が成長している」と捉えることも出来ます。

思い返してみてくださいね。
ご自身も新入社員のときは、何でも上司に相談して仕事を進めていたはずです。
そして経験を重ねるごとに「上司に相談する・しない」を
自分で選択しながら、仕事が出来るようになっていきますよね。

「誰に」「何を」「どの程度」相談するかを
問題・課題の大きさで選択するようになります。

もちろん状況にもよりますが
「部下が相談してくれない」というのは、
一人で判断して動けるようになった証拠でもある。

必ずしも悲観するものではないのかな、とも私は考えています。

しかしながら、上司が意識的に承認力を高めて
「いつでも相談してOK」という
オープンな環境を作っておくことはとても重要ですね。

一緒に挑戦していきましょう!
本日もあなたを応援しております!
では、また次のコラムで(^^)/