こんにちは!
本日もお読みいただきありがとうございます。
自己承認力コンサルタントの尾形さくらです。

あなたは、管理職としてチームを率いている中で
「部下のモチベーションが低い」と感じたご経験はあるでしょうか。

「部下のモチベーションをどうやって上げたらいいのか?」
研修や講演でご質問をいただくことも多いテーマです。

ここで、おすすめなのは一旦立ち止まって考えてみることです。

本当に部下のモチベーションは低いでしょうか?
本当ですか?(しつこいw)

部下の方に「俺、やる気ないんですよ」と言われましたか?

部下のモチベーションが高い・低い。
それは何を基準に判断しているでしょうか。

この自分の価値観の確認からスタートしていきましょう。

部下のモチベーションが低いと感じたら、まず確認すべきこと

「やる気がない部下の面談をしてほしい」とのご依頼で、
社員の方の面談を数回行ったことがありますが、
私から見て「やる気がない」という方はお一人もいませんでした。

社員の方々にお話を伺っていくと、
・仕事に対する行き詰まり、不安がある
・業務で疲弊している
・家族の問題を抱えている
・上司、同僚との関係に悩んでいる
・健康面に問題がある

それぞれお困りごとを抱えていらっしゃいました。

部下はモチベーションが低いと早々に決めつける前に、
じっくりお話を聴くことをおすすめします。

私たちは、表面に見えるものでやる気を判断します。
大きな声で返事をしたり、笑顔で挨拶をしたり、キビキビ動いたり。

しかし、そんな振る舞いが自然に出来る人とそうでない人がいます。
声が小さい・表情が乏しい・スピードが遅いなど
それらが必ずしもモチベーション低下と一致しているとは限らないのです。

すぐに結論を出すのではなく、まずは部下が困りごとを抱えているのでは?と考えてみましょう。
何かトラブルを抱えていたり、ストレス過多や体調不良かもしれません。


部下のモチベーションが低いと感じたとき、上司としてまず考えるべきこと

「相手に問題」を感じたら、「自分の問題」と捉えて自分を見直していく。
自己承認力では、先に自分に目を向けることをご紹介しています。

部下のモチベーションが低いと感じたときには、
自分のモチベーションはどうか?を確認するのです。

ここからは、ご自身を振り返るためのモチベーションチェック項目を一緒にみていきましょう。
あなたは上司として、部下の方の目にどう映っているでしょうか。

あなたは大丈夫?自身のモチベーションのチェック項目

1.明確な目標設定
□ 目標やビジョンをチームメンバーに明確に伝えている。
□ 具体的な成果を見据え、達成に向けて適切なガイドを提供している。
2.積極的なコミュニケーション
□ 定期的にフィードバックを提供し、チームメンバーの進捗状況に関心を持っている。
□ 質問や意見に対してオープンであり、双方向のコミュニケーションを重視している。
3.表情と態度
□ 明るい表情で話しかけ、親しみやすさを感じさせる態度を取っている。
□ ストレスやイライラを部下に見せず、落ち着いて冷静に対応している。
4.声のトーンと話し方
□ 穏やかで落ち着いた声のトーンを使い、安心感を与えている。
□ 重要な場面では力強く、相手を鼓舞するような話し方をしている。
□ 部下の話をしっかりと聞き、共感や理解を示す声のトーンを使っている。
5.身だしなみ
□ 清潔感があり、整った身だしなみを保っている。
□ プロフェッショナルな印象を与え、部下が信頼できる雰囲気を作り出している。
6.前向きな言葉の使用
□ チームに対して「できる」「挑戦してみよう」などの前向きな言葉を積極的に使っている。
□ 困難な状況でもポジティブな視点を提示し、解決策を一緒に考える姿勢を示している。
7.挨拶の仕方
□ 毎朝元気な挨拶を欠かさず行い、チームの雰囲気を明るくしている。
□ 部下一人ひとりに対して気さくな挨拶をし、距離感を縮めている。
8.チームの成果を認める
□ チームメンバーの努力や成果をきちんと評価し、適切に称賛している。
□ 成果が出た時にチーム全体で喜びを分かち合っている。
9.サポートと成長促進
□ チームメンバーのスキル向上やキャリア成長を支援するための機会を提供している。
□ 部下の弱みを補うために個別のサポートを行っている。
10.自らの行動で模範を示す
□ 自分自身も高いパフォーマンスを維持し、他者に模範を示している。
□ 責任感を持って行動し、誠実さを持って仕事に取り組んでいる。
11.柔軟な対応
□ チームメンバーの意見や状況の変化に柔軟に対応し、柔軟な働き方を促進している。
□ 課題に対してクリエイティブな解決策を見出そうとする姿勢がある。
12.問題解決能力
□ 問題や課題が発生した時、迅速かつ冷静に対処する。
□ チームが行き詰まった時に、解決策を見つけ出し、次のステップを指示している。
13.感謝の気持ちを示す
□ チームメンバーの貢献に対して日常的に感謝の意を示している。
□ 部下の小さな成果や努力にも気付き、感謝の言葉を伝えている。
14.仕事とプライベートのバランスを重視する
□ 部下のワークライフバランスを尊重し、過度な負荷がかからないように配慮している。
□ 自らもバランスを取りながら働き、部下に健康的な働き方を推奨している。

いかがでしょうか。上司の振る舞いは、部下の方に大きく影響します。
活気があるチームは、上司が職場に入って来た途端に
「おはようございます!!」と自ら元気に挨拶をして、パッとその場を明るくしています。

職場の扉を開けたら、スイッチON!
あなたの振る舞いは、周りをやる気にさせているでしょうか。
朝の第一声はとても大事。お客様への「いらっしゃいませ!」と同じですね。
私もセミナー会場に着いたら、一呼吸おいて元気に挨拶が出来るように気を付けています。

部下のモチベーション低下の原因を見極めるためのポイント

まずは、ご自身の思い込みと日頃の言動を確認し、
それでも部下のモチベーション低下が気になるようでしたら、動き出しましょう。

上司としてできることは、まず部下とのコミュニケーションをしっかり取ることです。
定期的に面談を行い、彼らの気持ちや考えを聞き出す場を設ける。
とにかく、話を聴く・聴く・聴く!です。

面談や雑談で部下の状況をよく聴いて、日頃の行動を観察し、
早めに声をかけ、サポートを提供する姿勢を示しましょう。


部下のやる気が回復!具体的な方法3選

ここからは、部下が意欲的に働ける環境を整えるための具体的なステップを3つご紹介します。
もうすでにご自身の振る舞いチェック項目で、
全項目にチェックがついている方はなさっている行動かと思います。

1.明確な目標設定とフィードバック

部下のモチベーションを維持するためには、現状を確認しながら
目指すべき明確な目標を設定するサポートが必要です。
そして、必ず進捗に沿ったフィードバック(評価・アドバイス)をすること。
明確な目標がないまま、目の前の仕事に追われる日々が続くと
部下は目的ややりがいを見失うことがあります。
具体的な目標を設定し、達成した際にはその成果を評価できる上司でありたいものです。
※高すぎる目標設定は逆効果、となりますのでお気を付けください。

2. 部下の視野を広げる機会を設ける

出来るだけ部下の方の得意分野の仕事を任せましょう。
さらに研修会や勉強会、本を紹介するなど新たな学びの機会を提供することも重要です。
得意分野を担当出来たり、新たな仕事に挑戦が出来たり、
自ら考えて工夫しながら進める仕事は楽しさが倍増します。

3.日ごろから感謝・褒める言葉を伝える

部下の仕事の成果を当たり前だと思っていませんか。
どんなに頑張ってもリアクションがない上司のもとでは、モチベーションは維持できません。
体調管理をして出勤していること、納期を守っていること、
指示したことをやってくれること、気遣いをしてくれることは当たり前ではありません。
いつも感謝や褒め言葉を素直に伝えられる上司でいましょう。


部下のモチベーション低下は、自身とチームを見直すチャンス!

いかがでしたでしょうか。
「部下のモチベーションが下がった」と感じたとき、
まずは上司である自分自身を確認をする。
多くの場合、上司が振る舞いを見直すとチームの雰囲気は変わります。

さらに、部下とのコミュニケーションをとりながら
個々のニーズに応じたアプローチを行っていきましょう。

上司としての役割は、部下の方が能力を発揮できるようサポートすること。
その場だけモチベーションを上げればいいというものではありません。
チームの環境づくり、と考えて取り組んでみることをおすすめいたします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
一緒に挑戦していきましょう!
本日もあなたを応援しております!
では、また次のコラムで(^^)/