こんにちは!自己承認力コンサルタントの尾形さくらです。
いつもお読みいただきありがとうございます!
今日は、部下へのねぎらいの言葉について触れていきたいと思います。
あなたは、日々の忙しい業務の中で
どのくらい部下にねぎらいの言葉をかけていますか?
「あんまりかけていないかも…」
「そもそもどんな言葉をかけたらいいのかわからない…」
部下をねぎらう習慣がない方にとって、難しいことかもしれません。
「ねぎらう」という言葉には、「苦労や骨折りに感謝し、いたわる」という意味があります。日々頑張っている相手に対して、その頑張りを認める言葉をかけることで、相手の疲れを癒し、モチベーションを高める効果があります。
特に職場では、部下や同僚にねぎらいの言葉をかけることが、信頼関係を築く重要な要素となります。
普段からお互いにねぎらいの言葉をかけ合うチームと、そうでないチーム。どちらのチームがより大きい成果を出しそうでしょうか。想像するだけで答えが出ますよね。
私自身も管理職時代、忙しさにかまけて部下への声掛けを後回しにして、後から「もっと早く声をかければよかった」と後悔したことがありました。心の中でいくら「お疲れ様です!本当にありがとうございます!良くやってくれて助かりました!」と思ったとしても、出ている言葉が「お疲れ様!」だけなら、全く伝わりません。
言葉に出して伝えることが大事なのですよね。
今回は、忙しい管理職の方でもすぐに使える「ねぎらいのメール文例集」をご紹介いたします。いつもの業務メールに、ねぎらいの言葉を付け加えてみてはいかがでしょう。
メールだけでなく、直接声をかける際にも応用できる内容ですので、ぜひヒントとして活用してみてくださいね。
1. 定時退社日のねぎらいメール
残業がある職場では、定時で退社できる日は、部下にとって貴重なリフレッシュの時間です。そのタイミングでねぎらいの言葉をかけてはいかがでしょう。
例文
- 「〇〇さん、お疲れ様です!今日は定時で上がってくださいね。残業が続きましたので、ゆっくり休んでくださいね。」
- 「〇〇さん、お疲れ様です!今日早く帰れそうでよかったです。いつも残業ありがとうございます。美味しいもの食べて、心身を癒してください。」
ポイント:
・「早く終わる=良いこと」という前向きなメッセージを添えることで、部下が気を遣わずに「自分の時間を楽しむこと」に気持ちが向く文章にしましょう。
注意:退社した後は、プライベートの時間です。退社した後に送ると「返信をしなくては!」と部下に気を遣わせることになります。就業時間中に、本人に伝わるタイミングでメッセージを送りましょう。
2.残業日のねぎらいメール
忙しい日や残業が続く日は、部下も精神的に疲れがたまります。そんな時にねぎらいの言葉をかけると、疲れが軽減され、チームとしての結束にも効果が表れます。反対に、周囲からのねぎらいの言葉が一切ない職場では、集中力やパフォーマンスが低下する可能性もあります。
例文
- 「〇〇さん、お疲れ様です!今日も遅いまでありがとう。本当に助かります。何かあればいつでも声をかけてくださいね。」
- 「〇〇さん、お疲れ様です!繁忙期はバタバタだね!忙しい中、頑張ってくれてありがとう。あともうひと踏ん張り!一緒に頑張ろう」
ポイント:
・「何かあればいつでも声をかけてくださいね」のような言葉で、部下に安心感を与えます。
・「一緒に頑張ろう!」という言葉は、「チームで一緒にやろう」という姿勢を示す効果があります。
注意:残業が続く部下には、対策も必ず行いましょう。行動が伴わないと「あの上司はねぎらいの言葉だけ」というレッテルを貼られます。
3.ミスをした部下へのねぎらいの言葉
部下がミスをして落ち込んでいるときに、どんな言葉をかけますか。自分のミスに対しての受け止め方は、人それぞれ異なります。ミスの事柄にもよりますし、繊細なことなので、ミスに関しては、形に残るメールでは触れない方が無難です。ぜひ直接、相手の表情や態度を見ながら言葉をかけるようにしてください。以下に、直接会えないとき、どうしてもメールで伝えたいときの例文をご紹介します。
例文
- 「〇〇さん、お疲れ様です。今回の件は大変だったね。お客様のご対応、本当にお疲れ様。私でよければ、いつでも話を聞くので声かけてくださいね。」
- 「〇〇さん、お疲れ様です。今回起きた××のこと、A部長から聞きました。上司である私のフォローが足りなかったと反省しています。再発がないよう、チームで気を付けていきましょう。何かあれば、気軽に連絡ください。よろしくお願いいたします」
ポイント:
・文面だと伝わり切らないので、出来る限り直接伝えましょう。
・「ミス」という言葉を遣わないこと。「今回の件」「今回起きたこと」と表現をします。
・「話を聞く」「チームで気を付けていこう」という言葉で、孤立感を軽減します。
・「部下のミスは上司のミス」と捉えて、ねぎらいの言葉を伝えましょう。
注意:相手の状況がわからない中で、「落ち込まないで!」「元気出して!」「気にしないで!」という励ましの言葉は逆効果になることがあります。安易に、明るいメールを送らないようにしましょう。
4.新人さんへのねぎらいメール
新人さんは緊張や不安を抱えながら仕事に臨んでいます。そんな時にねぎらいの言葉をかけると、安心感とモチベーションが生まれます。
例文
- 「〇〇さん、お疲れ様です!入社してまだ間もないのに、毎日頑張ってくれてありがとう。わからないことや困っていることがあれば、いつでも相談してくださいね。」
- 「〇〇さん、お疲れ様です!少しずつ仕事にも慣れてきたみたいで、頼もしく思います。焦らず、一緒に前に進んでいきましょう。」
ポイント:
・すでに頑張っていることを認める言葉を入れましょう。
・「焦らず、一緒に」という言葉は、新人さんにとって大きな安心感を与えます。
・「いつでも相談してね」という姿勢を見せることで、新人さんは「頼ってもいいんだ」と感じられます。
5.部下を褒めるねぎらいメール
部下が大きな成果を出した時や努力が実った時は、しっかりと褒めてねぎらいの言葉をかけましょう。これは、部下の自己肯定感・自己効力感を高め、次の挑戦へのモチベーションを引き出します。
例文
- 「〇〇さん、お疲れ様です!今日のグッドニュースです!〇〇さんの頑張りのおかげで、契約締結できました。本当にありがとう!〇〇さんの努力を見てきたので、私も嬉しいです。」
- 「〇〇さん、お疲れ様です!この前の企画、大成功でしたね!素晴らしかったです。〇〇さんのアイデアのおかげです。本当にありがとうございます!」
ポイント:
・「具体的にどこがよかったのか」で伝えることで、部下は自分の強みを認識できます。
・「本当にありがとう」部下の結果は、チームの結果です。貢献に感謝の言葉を伝えましょう。
・「私も嬉しいです」部下の喜びを自分も一緒に喜ぶ!そんな上司は素敵です。
ねぎらいの言葉が持つ力
いかがでしたでしょうか。ねぎらいの言葉は、直接伝えることが一番大事です!
しかし、慣れていない場合はなかなか難しいですよね。そんなときには、メールで伝えてみましょう。例文のようにメッセージを伝えてみると、普段の淡々としたやりとりが温かいものに変わります。
他者へのねぎらいの言葉のトレーニングは、私自身もメールやLINEからスタートしました。本当は会話の中で伝えたかったのですが、当時は全く言葉が浮かばなかったからです。
いつものメールの文章を作った後に、見直しをしてみることをおすすめします。
「ねぎらい」「感謝」「相手が元気になる言葉」が一言でも入っているか?入っていなかったら、付け足して送ればいいのです。
忙しい日々の中でも、上司からねぎらいの言葉をかけてもらえたら、それが励みとなり頑張れることもあります。
何年も前に、ある企業の管理職Aさんがこんなことを仰っていたのが印象的でした。
「自分がここまで仕事を続けてきたのは、20代の頃、上司に“お前すごいな、この仕事向いてるな”と言われたから」
そのとき、私は「上司の言葉の影響力」をあらためて感じました。
時が経った現在、Aさんは役員を務めています。
あなたの何気なくかけるねぎらいの言葉が、部下の方にとって「仕事を頑張る理由」になるかもしれません。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
また次のコラムでお会いしましょう(^^)/